美少女の掃き溜め

自己顕示欲の大暴走

【SVシングルシーズン3 最終883位(2013)】轟神ハイエンド

レギュレーション

シリーズ2(準伝説・伝説等を除く、パルデア図鑑に登場するポケモン

構築の並び

レンタルしばらく公開しておきます。


構築作成経緯

今月はポケモンに力を入れると決めていたので、シーズン序盤からいろいろな構築を触っていたところ、「スカーフ蜻蛉トドロクツキ+眼鏡ハバタクカミ」の並びが最も使用感が良かったのでこの2匹から構築を組み始めた。

次に、この2匹では相手の物理型ポケモンに不利を取るので、それらに対する受け・クッションの駒として「残飯欠伸ヘイラッシャ」を採用した。

そして、この3匹では相手のハバタクカミに対して安定しなかったため、相手のハバタクカミのムーンフォースの一貫を切ることができて、クエスパトラ・サーフゴー・テツノツツミ等諸々の特殊型ポケモンにも強い「チョッキジバコイル」を採用し、ここまでの4匹を構築の軸とした。

この4匹では電気の一貫を切れておらず相手のジバコイルやテツノカイナなどの電気タイプやガブリアスに対して窮屈な立ち回りを強いられたので、それらを含む幅広い相手に対して展開できる地面タイプの「ステロ欠伸カバルドン」を採用した。

最後に、地面の一貫を切れて草に強くてジバコイル+ヘイラッシャに強くて受けループ対策もできて胞子対策もできるポケモンがいないか考えていたところ、「HBドラゴンテール地震身代わりカイリュー」に防塵ゴーグルを持たせればそのすべての条件を満たすことに気付いたのでそれを採用し、ステロ展開を構築の2つ目の軸として構築が完成した。


採用順

構築のコンセプト

  • 軸①:有利対面からアタッカーの高火力を押し付け、タイプ受けで被ダメを最小限に抑えることで、ダメージレースに勝つ。
  • 軸②:カバルドンでステロと砂を撒いたあと、アタッカーの超火力の押し付けorカイリュードラゴンテールで荒らしまくる。
  • スカーフトドロクツキの蜻蛉帰りによる対面操作+削りやステルスロックによる削りでアタッカーの一貫を作り、有利対面で眼鏡ハバタクカミ(やスカーフトドロクツキ)の高火力を押し付けて破壊する。

使用ポケモン

①トドロクツキ

性格:いじっぱり 特性:こだいかっせい 持ち物:こだわりスカーフ
テラスタイプ:はがね
実数値(努力値):187(52) -207(236+) -93(4) -*(-) -122(4) -166(212)
技構成:げきりん かみくだく アイアンヘッド とんぼがえり

A:ほぼ特化、H4サーフゴーを嚙み砕くで確定1発
HB:意地っ張りA252テクニシャンキノガッサマッハパンチを確定耐え、
 意地っ張りA252カイリューの鉢巻ノーマルテラス神速を確定耐え
HD:控えめC252テツノツツミの冷凍ビームを14/16で耐え
[ス]S:[ス]最速98族抜き⇒[+1]最速97族/[+2]準速70族抜き⇒[ス]準速110族抜き


かっこよさ tier SSSSSSS。
蜻蛉返り界隈ではおそらく現環境最強のポケモン。スカーフ蜻蛉帰りが非常に偉く、対面操作による有利対面の維持や削りができる。
この削りが非常に重要で、受け駒に引く際も単に素引きするのではなく相手の襷や化けの皮を潰したり相手を削ったりしながら引くことができるので、もし受け駒が思いもよらぬ形で倒されてもその後アタッカーで巻き返しやすくなる。
また、この構築の組み始めであるハバタクカミやジバコイルとはタイプと性能が互いに噛み合っていて相性が良い。
このポケモンには他のポケモンと比べて突出した強さや特徴がないのが弱いが、タイプと数値の両方が程よく優秀で、空いた枠にテキトーに投げても腐りづらいのが強かった。


②ハバタクカミ

性格:おくびょう 特性:こだいかっせい 持ち物:こだわりメガネ
テラスタイプ:フェアリー
実数値(努力値):133(20) -54(-)(A個体値1) -96(164) -172(132) -156(4) -196(188+)
技構成:シャドーボール ムーンフォース マジカルフレイム サイコショック

A:最低実数値(イカサマ意識)
HB:意地っ張りA252テツノカイナのワイルドボルトを15/16で耐え
HD:臆病C252ハバタクカミのシャドーボールを確定耐え
C:余り
S:最速126族抜き⇒最速125族/準速142族抜き(眼鏡ハバタクカミミラー、ブーストエナジーが切れたハバタクカミ意識)


神。
命中安定・無効にされるタイプなし・超火力の妖テラス拘り眼鏡ムーンフォースが強すぎて意味が分からない。チョッキドドゲザンでも受からないしHBカバルドンもワンパンする。
この構築ではこのハバタクカミの超火力を通すことを大きな勝ち筋のひとつとしている。
耐久振りにするとミラーには弱くなるが物理型ポケモンに対していくらか行動保証ができるので、ガブリアスやテツノカイナ等に対してテラスを切りながら突っ込めるのが偉い。
本当はもっと火力があったほうが強いが、ハバタクカミミラーで上を取れるに越したことはないので大体の最速でないハバタクカミは抜けていそうなラインになるまでかなり努力値をSに割いた。ただ最終日近辺は眼鏡ハバタクカミミラーで抜かれることが多々あったので、最速CSぶっぱ振り切りでも良いかもしれない。


③ヘイラッシャ

性格:わんぱく 特性:てんねん 持ち物:たべのこし
テラスタイプ:ほのお
実数値(努力値):257(252) -120 -166(124+) -*(-) -102(132) -55
技構成:ウェーブタックル ボディプレス あくび まもる

HB:意地っ張りセグレイブの電気テラステラバースト/意地っ張りカイリューの鉢巻飛行テラステラバーストを守るをしないで残飯込み2耐え、
意地っ張りA252ドドゲザンの悪テラス黒い眼鏡総大将(×1.2)ドゲザンを残飯守る込み確定2耐え
HD:余り


ふぁ~あ(欠伸の音)。
なんか滅茶苦茶固い。トドロクツキ+ハバタクカミが2匹とも物理耐久が軟弱なので、それを補うための物理受けクッションとして採用した。
大体の攻撃をなんでも1度は耐えることや幅広い物理型ポケモンに後投げして欠伸で流せるのが偉く、瞬間回復技はないが残飯+欠伸+守るによってモリモリHPが回復する。
ただ物理型に後投げするだけでは弱いので、スカーフトドロクツキで蜻蛉帰りを打ってから引く動きや、欠伸で相手の裏を見ながら適宜攻撃して削りを入れることでアタッカーの一貫を作る動きなど、ヘイラッシャの受け性能に依存しない立ち回りを意識した。
技構成は欠伸+守るは確定で、あと2つは物理耐久の低いテツノドクガやハバタクカミなどをワンチャン倒せるウェーブタックルと、軸でだるいドドゲザン(とセグレイブ)を迅速に処理できるボディプレスを採用した。少なくともこの構築において地割れを採用できる技スペは無い。
テラスタイプはテツノドクガやウルガモスに対してかなり強くなる炎とした。


ジバコイル

性格:ひかえめ 特性:アナライズ 持ち物:とつげきチョッキ
テラスタイプ:みず
実数値(努力値):177(252) -*(-) -136(4) -171(44+) -128(140) -89(68)
技構成:10まんボルト ラスターカノン テラバースト ボルトチェンジ

H:ぶっぱ
C:H4D4ハバタクカミをアナライズラスターカノンで確定1発
HD:臆病C252ハバタクカミの妖テラスムーンフォースが乱数3発(13.2%)
S:無振68族抜き(S4振りアーマーガア意識)


ジババババババ
相手のハバタクカミがヤバすぎるため鋼タイプを採用しようと思ってはいたが、ドドゲザンは眼鏡ムンフォに後投げできないし、サーフゴーは実際に使ったがスカーフを持たせることができず使いづらかったので消去法でこいつになった。
鋼と妖の一貫を切ることができるのでサーフゴーやハバタクカミに後投げできるのが偉く、地面テラスしてくるゴーストタイプはほぼいないので(1敗)、裏に地面タイプが居なければアナライズ10万ボルトが一貫するのが非常に強い。
この2匹の他にもバトンクエスパトラ・アーマーガア・テツノツツミ・地震のないカイリューなどに強く、痒い所に手が届く優秀なポケモンだった。
ちなみに、2000に乗せる直前でHCぶっぱからHCD振りに変更した。使う前は火力が落ちるのが不安だったが、実際に使ってみるとD振りのおかげでハバタクカミやサーフゴーとの殴り合いがかなり安定して強かった。
テラスタイプは、ハバタクカミのマジカルフレイムとテツノツツミの眼鏡ハイドロポンプを半減で受けることができて、炎や地面に対して効果抜群のテラバーストを打てる水とした。ただし、早めにテラスタルを切ると相手のハバタクカミのムンフォの一貫ができてしまうので、テラスタルを切るタイミングには注意が必要だった。


カバルドン

性格:なまいき 特性:すなおこし 持ち物:オボンのみ
テラスタイプ:ほのお
実数値(努力値):214(244) -132 -140(12) -*(-) -136(252+) -53(-)(S個体値14or15)
技構成:じしん ステルスロック あくび ふきとばし

ほぼHDぶっぱ余りB
H:偶数
S:最遅アーマーガアより遅く


ふぁ~あ(欠伸の音)2。
何の変哲もないHDカバルドンガブリアスや幅広い電気タイプに強くどんな攻撃も1発耐えてステロ欠伸できるのが強い。
あと砂も撒けるので、後述のドラテカイリューと合わせるとステロと砂で相手のHPがゴリゴリ削れる。(ついでにこちらのヘイラッシャのHPもゴリゴリ削れる。)
テラスタイプはヘイラッシャと同様テツノドクガやウルガモスに対してかなり強くなる炎とした。
この枠は地面タイプでガブリアスなどの地面タイプに弱くなく、ステロを撒くことができればとりあえずは良いので、もしかすると他にもっと良いポケモンが居たかもしれない。


カイリュー

性格:わんぱく 特性:マルチスケイル 持ち物:ぼうじんゴーグル
テラスタイプ:ノーマル
実数値(努力値):197(244) -155(4) -158(228+) -*(-) -122(12) -103(20)
技構成:ドラゴンテール じしん みがわり はねやすめ


H:4n+1
B:余りぶっぱ
HD:身代わりがC4振りウォッシュロトムボルトチェンジを最高乱数切り耐え
S:準速55族/無振82族抜き


ハバタクヨッシー。この構築の救世主。
地面の一貫を切れて、草に強くて、ジバコイル+ヘイラッシャに強くて、受け対策もできて、胞子対策もできる神ポケモンを探していたところ、残飯HBドラテ地震身代わりカイリューに防塵ゴーグルを持たせればよいことに気付いて革命が起きた。
具体的には、地面無効、マスカーニャキノガッサ等にはタイプ上有利、防塵ゴーグルで胞子(とついでに砂ダメ)も無効、受け構築やヘイラッシャにはステロ+身代わりドラテで耐性があり、ジバコイルには地震の打点がある。完璧。
ただし、ドラゴンテールが活きるような試合展開になりそうな場合のみに投げないと腐りやすく、選出するか否かの見極めが非常に重要だった。
軸4匹の問題点のしわよせからくる無理難題にほぼ1匹で解答を用意できる神ポケモンであり、このカイリューなしにしてこの構築は成り立たない。


構築の要点

★スカーフ蜻蛉トドロクツキ+ハバタクカミの相性の良さ

竜悪の物理アタッカー+霊妖の特殊アタッカーなので攻めの相性補完が優れている。
ハバタクカミによるゴーストタイプミラーはテラスタル択が不毛だが、トドロクツキは根本的にゴーストタイプに強いので択を減らすことができる。(噛み砕く+ムンフォを耐えることのできるゴーストタイプが居ない)
2匹とも特殊耐久が高くタイプも優秀なので数回受け出しして有利対面を無理矢理作ることができる。
トドロクツキを受けに来た物理受けに対して蜻蛉帰りからハバタクカミを展開することで、命中安定で高い一貫性を持つ超火力ムーンフォースを有利対面から押し付けることができる。
ハバタクカミは襷・チョッキ・化けの皮・マルスケなど行動保証を持った相手に弱いが、スカーフ蜻蛉帰りでそれらによる行動保証を潰しながら有利なポケモンに交代して相手の攻撃をいなすことで自然にハバタクカミ(やトドロクツキ)の一貫を作ることができる。

★有利な対面を形成し続けて試合の主導権を握り続ける

攻撃性能の高いポケモンで攻め寄りのサイクルを形成することで、後手に回らず有利対面を維持しながら試合の主導権を握り続ける。
不利な状況になっても、タイプ受けを利用して受け出して無理やり有利対面を作り直し、再び試合の主導権を握る。

★ステロ砂+身代わりドラゴンテールによる崩し

カバルドンステルスロックと砂を撒いてから、身代わりカイリュードラゴンテールをすることで、相手の変化技を遮断しながら定数ダメージで相手を削る。これにより、定数ダメージだけで相手の有限ポケモンのHPを削り切ったり、相手の選出を見ながらアタッカーの一貫を作ったりできる。


選出

①攻め2クッション1サイクル

++or
最も攻撃的な選出。トドロクツキの蜻蛉返りで対面操作しながらハバタクカミの眼鏡ムーンフォースを通す。

②攻め1クッション2サイクル

or++
タイプ受けで被ダメを最小限に抑えながら有利対面でアタッカーの高火力を押し付けることで、ダメージレースに勝つ。

③ステロ+対面

+@2(大体ハバタクカミ+@1)
カバルドンステルスロックや砂を撒いてからこちらのアタッカーの超火力で押し切る。

④ステロ+身代わりドラゴンテール

++@1(大体ハバタクカミ)
カバルドンステルスロックや砂を撒いてから、身代わりカイリューで相手の補助技を遮断しながらドラゴンテール連打で相手を荒らしまくる。
基本的にジバコイル+ヘイラッシャの並びや受け寄りの構築にしか投げない。ヘイラッシャの欠伸+地割れ運ゲを回避して一方的にカモれるのが偉い。
すぐに数的有利を取ってしまうとステルスロック+ドラゴンテールが活きないので、そのような展開になりそうな場合はあまりカイリューは投げないようにしていた。


重いポケモン

  • イルカマン

ヘイラッシャすらも貫通してくるので、研究が足りなくて勝ち方が分からなかった。初動が遅いのがイルカマン構築の弱みだと思っているので、ジバコイルやハバタクカミで初手から数的有利を取って詰めれば良かったのかなと思う。

  • イダイナキバ

高速スピン、鉢巻ぶちかまし、挑発ビルド、鋼テラスタルなど諸々考えると対処が難しい。とりあえずヘイラッシャは投げたい。

  • テツノツツミ

水テラス眼鏡ハイドロポンプが誰も受からない。トドロクツキによる上からの縛り(や鋼テラスタル)+ジバコイルのタイプ受けでどうにかする。

  • ハバタクカミ

有利ではないが勝てる。テラスタルまで考慮すると、軸の4匹(ツキカミヘイラジバコ)で相手のハバタクカミに対して明確に有利を取れるポケモンが居ないが、構築に相手のハバタクカミにワンパンされるポケモンは居ないので、構築全体でハバタクカミを見るようにしていた。

  • ギロチンめっちゃ当てるドドゲザン

心の中の朝青龍「アホ〇ね!!」


結果

TN ブルーレット 最終883位 最終レート2013.574


感想

この構築は「トドロクツキ+ハバタクカミの並びが剣盾で言うサンダーラオスになれるのではないか?」という考えを元に組み始めました。
私はこの並びを半月ほど研究しましたが、構築の組み始めであるトドロクツキ+ハバタクカミ(+ヘイラッシャ)の並びは相手のハバタクカミに対して滅茶苦茶強いとは言えず、正直この並びがサンダーラオスたりうるかはかなり怪しいです。
しかし、今期は対戦数を重ね様々な構築を触ったことで自分の得意とする戦術を見つけてそれを構築に取り入れられたこと、そして何より自分の最低限納得行くレベルにまで構築をまとめることができたのが非常に良かったです。
SVに入ってから最終3桁を一度も達成できていなかったことととりあえずレート2000に乗ったので今季はチキってしまいましたが、来期からはチキらずにガンガン潜っていきたいと思います。
それではここまで閲覧ありがとうございました。


スペシャルサンクス

  • ドラテ地震身代わりカイリューの存在を教えてくださったトドグラー先輩
  • 色違いトドロクツキ2匹とA1妖テラスハバタクカミをくれたNuKo
  • 育成代行してくれたNuKo、サザナミ、しゅん、クロサナ、ぱちもん
  • 対戦相手
  • 応援・祝福してくれたみんな