今年のポケモンの目標:構築ではなくプレイングで対応範囲を広げる
第9世代のテラスタル環境ではタイプが変わるので、タイプによって得られる優位性がこれまでの世代と比べて低い。
加えて加速するポケモンの性能のインフレによって、タイプがいくら強くても数値・技・特性が強くないと戦っていけないのがSVの対戦環境である。
その結果、例えばレギュEの対戦環境では、BIG6のようなタイプだけでなく数値・技・特性が強い少数のポケモン6匹で構成された構築、受けポケモンの中でもインフレに抗っていける性能を唯一持っていて相手に受け選出と対面選出の両方のケアを迫るキョジオーン入り構築がほとんどで、次にカバツキやイダイトウ入りなどのエースの一貫を作ってエースを通す展開構築が若干数続く。
一方でサイクル構築や受けループなども存在するが、それらの多くはBIG6のような構築に対してパワーが低く、自分で使っていてもそもそも勝負になっていないように感じる。(もちろん、それらを使って勝っているプレイヤーも居るが、ごく少数である。)
このような構築のパワーに明確に差がある環境では、パワーの高い似たような構築のミラーが多発し、一見運ゲーや噛み合いゲーのように思われる。
しかし、最終2桁以上の結果を残す人は大体同じ人で、それも昔からポケモンが強いと言われている人であることが多い。
しかも、ランクマ上位の構築を見てみると、多くがパワーの高いスタンパもしくはキョジオーン構築のいずれかである。
このことから、SV環境で結果を残している人は、多くがパワーの高い構築を使ったうえでプレイヤーの実力で他と差をつけていることが分かる。
では、一体どこでプレイヤーごとに差が出るのか。
現状僕は、立ち回り(選出・行動原理)でケアしている範囲にその差があると考えている。
先程パワーの高い似たような構築のミラーは一見運ゲーや噛み合いゲーのように思われるという話をしたが、おそらく上位プレイヤーは立ち回りを工夫することで可能な限り即負けの状況を回避し、運ゲーや噛み合いゲーにならないよう最大限努めている。
僕のような素人では認識できない or ケアできない負け筋も、上位プレイヤーは認識してケアしている。
これまで、僕は構築作成段階で小細工を労し負け筋をすべてケア(=全対応)してきた、つまり構築頼りのケアをして他と差をつけてきた。
しかし、構築に差がほとんどなく基本的に小細工が通用しない現在のSV環境で勝つには、これまでの環境と比べてプレイヤーの実力によるケアが間違いなく重要となっていると考えている。
たしかに、パワーの低い構築でも小細工を労することに徹底したりその構築の練度や自分の強みを最大限伸ばせば、パワーの高い構築にも勝つことができるのはこのゲームの面白いところである。
しかし、僕はこのゲームで勝つために、このゲームから真理を見出すために、自分のプレイヤーとしての実力不足から逃げたくない。